こんにちは!テトラです!
今回は「リバーブについて詳しくなろう!」というテーマで記事を書かせていただきます。
リバーブの使い方がわからない方でも音楽に触れたことがある方なら誰しもが聞いたことがあるはずです。
DTMを行う上では必ずと言っていいほど使用します。
そんな「リバーブ」について、この記事で学んで行ってください!
リバーブとは?
リバーブとは、音の残響音を加えることのできる、空間系エフェクターです。
エコーやディレイとの違いは、同じ音をもう一度繰り返して鳴らすのではなく、仮想空間を作り出し残響音を鳴らすことのできるものがリバーブです。
リバーブでできること
リバーブを使うことでできることは大きく分けて5つあります。
仮想空間の大きさ、種類の選択
小さな空間で演奏しているような響きにしたり、ホールのような大きな空間で演奏しているような響きにすることができます。
多くのプラグインではプリセットとしていろんな種類の仮想空間があるものがあります。
残響音の長さ
リバーブを使用することで発生した残響音の長さを調節できます。
初期反射(プリディレイ)
プリディレイについてはこの後の各つまみの使い方で説明します。
簡単にいうと、原音が鳴ってから残響音が鳴り始めるまでの時間の設定ができます。
残響音の音作り
イコライザーを使用して残響音を加工します。
加工をすることで音の篭りを減らすことができます。
原音と残響音の比率
原音とリバーブを使用したことによって発生した残響音の比率を調節できます。
各つまみの効果
ここからはリバーブを使用する上で重要になってくる各つまみの効果について説明して行きます。
リバーブタイプ
リバーブタイプはリバーブを使用する上で一番大切な部分になってきます。
いろんなタイプのものがあるのでプリセットなどから試してみましょう!
ここではよく使用される4つのタイプを紹介します。
Hall
Hallとは、コンサートホールのような大きな空間で演奏をしているようなリバーブタイプです。
前後の奥行きを出すことができて、特にオーケストラなどのサウンドに適しています。
Room
Roomはリビングなどと言った部屋くらいの大きさの空間で演奏をしているような響きが出せるリバーブタイプです。
今回紹介しているリバーブタイプの中でも特に使用頻度の高いリバーブであると思います。
ソロで演奏している楽器や、ドラムなどに適しています。
使用する際は低音をフィルターでカットすることをお勧めします。
Plate
Plateとは、ここまで紹介してきた実際に使用されるような空間とは少し違った、「メカニカルリバーブ」という種類のリバーブです。
音の立ち上がりがよく主にボーカルなどで使用されます。
また、プレートにも様々な種類のプレートがあるため、ボーカルのミックスを行う際などは自分の好みのプレートを探してみてください。
Spring
Springも、先ほどと同じく「メカニカルリバーブ」の一つです。
金属的な残響音を出すことができ、ギターアンプにも使われることがあることから、ギターのリバーブでは定番とも言われてます。
ノイズが入りやすいですが、現在のポップスではノイズも一つの音色であると、アクセントとしても使われています。
サイズ
サイズは言葉の通り、音を鳴らす空間の大きさを設定することができます。
この数値を大きくすることにより長い残響音を出すことができます。
上げすぎには注意しましょう。
リバーブタイム
リバーブタイムでは、リバーブがかかり始めめから消えるまでの時間を指定することができます。
ここのリバーブタイムでは曲のテンポに合わせて設定するのがお勧めです。
プリディレイ
プリディレイでは、原音がなってから残響音が発生するまでの時間の設定ができます。
狭い空間を選んでいる場合はプリディレイの数値を速め、広い空間などではプリディレイを遅くします。
高音をフィルターでカットすると良いでしょう。
リバーブ感をあまり出したくない場合でも、プリディレイを設定することで原音を鳴らしてから残響音を鳴らせるのでしっかり原音を聞かせることができリバーブ感を抑えることができます。
MIX
MIXでは原音とリバーブで発生した残響音の比率を調節できます。
各トラックでリバーブを使っている場合は全体で合わせたときに篭った音にならないよう、薄くリバーブをかけておきましょう。
リバーブを使ってみよう
ここまでのことをわかった上でリバーブを使ってみましょう!
どんな楽器にリバーブをかけるか
リバーブを使う際に注意しなくてはいけないのは「なぜリバーブを使うのか」とういところです。
何でもかんでもリバーブをかければいいわけではありません。
例えば、ドラムのキックやベースと言った低音を鳴らす楽器ではリバーブをかけることはあまりありません。
それは、リバーブというのは低音が篭りやすいため低音楽器にリバーブをかけると尚更籠ってしまいます。
もしリバーブをかけたい場合は、しっかりイコライザーで低音をカットするか、リバーブタイプをルームリバーブにし薄くかけるようにしましょう!
低音楽器の他に、楽曲の中で前に出したい楽器ではリバーブはあまりかけません。
かける際は楽曲と馴染ませるような感覚でかけましょう!
エフェクトの掛け方
基本的にエフェクトの掛け方には「インサート」と「センド」の2種類あります。
リバーブは空間系のエフェクターということで「センド」にかけていきます。
「MIX」というつまみをセンドでかける時は原音とかぶらないようにDRY=0、WET=100で振り切っておきましょう!
エンドでエフェクトをかけることで1つのリバーブを共有でき、バラバラの空間ではなく同じ空間で演奏しているようになり、まとまりが出ます。
リバーブの設定
リバーブをかけたら、そのリバーブにイコライザーをかけ低音をカットしましょう。
リバーブを深くする際にリバーブの成分を上げるだけでは、全体で合わせたときに低音が篭ってしまうからです。
また、リバーブで発生した残響音はそのままだと、全体の中心でなってしまうので、リバーブにもしっかりパンを振って音の広がりを持たせましょう。
奥行きをもっと出したい場合は、サイズの違った複数んリバーブを同時にかけてそれぞれのセンド量を調節することでさらに奥行きを出すことができます。
僕のおすすめリバーブ
今回は、特に使用されることの多いリバーブタイプ、Roomリバーブのおすすめプラグインを紹介します。
僕が紹介するのはfabfilterのPRO-Rです。
このプラグインの1番の特徴は、アナライザーでリバーブのコントロールができるところです。
アナライザーがあるため、耳で聞くだけではなく、目でも確認しながらリバーブを操作することができ初心者でも操作しやすくなっています。
音は、原音の良さを維持させながらリバーブ音を追加することができるためどんな楽曲にも使いやすいプラグインとなっています
新しいリバーブが欲しいと思ったら是非検討してみてください!
まとめ
今回は王道プラグインである「リバーブ」について紹介させていただきいました。
プラグインの中でも効果のわかりやすいプラグインでいじっているだけでも楽しいと思います!
大切なことは、「リバーブのかけすぎに注意」ということです。
ここに気をつけながら自分の好きなリバーブ音を探しつつ楽曲に取り入れてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!