こんにちは!テトラです!今回は音楽の元となる「音について詳しくなろう!」というテーマで記事を書かせていただきます。
普段から何気なく聴いている環境音、自分が好きなバンドの曲、自分の声。
これら全て「音」でできていますよね?
そんな「音」についてあなたは疑問に思ったことはありませんか?
なんで音が聞こえるのか、なんで音の違いを判断できるのか。
この記事で「音」について詳しく説明させていただきます。
「音」について詳しくなることでこれからの音楽制作で役に立つ知識として身に付けることができます。
また、「シンセサイザー」を使ってみたい!と思っている方はこの記事を読むことでシンセサイザーの基本的な音作りも学ぶことができます。
できるだけわかりやすく説明しますので、最後まで是非読んでいってください!
音とはなんなのか
音とは簡単にいうと、「聴覚で拾うことができるもの」です。
そんなことは当たり前ですね…
音は耳で聞くものであって、目では見ることはできません。
そんな音は、「連続する周波数帯」でできています。
音は目では見ることができないと言いましたが、それはつまり「音には形がない」ということになるのか。
皆さんは、犬と猫の鳴き声の違いがわかりますか?
ピアノとドラムの音の違いがわかりますか?
犬や猫を飼ってない人でも、楽器を触ったことがない人でも違いがわかると思います。
このようになんの音か判断できるということは、音には特有の表現があり、特有の形が存在するということになりませんか?
ここからはこのことを踏まえてより詳しく、音というものがどのようなものなのか説明していきます。
音の姿
音を作る要素として「音色、音の大きさ、音の高さ」があります。
これら3つを「音の三要素」と呼びます。
さらにその「音の三要素」に時間の変化が加わっていきます。
音とは、音が鳴り始めてからなり終わるまでの時間経過に音の変化があります。
このことを「時間的変化」といい、時間的変化には、「音色変化の構造、発音の形状、高音変化の形状」があり、この3つを合わせた6要素でできています。
まずは難しく考えないで簡単に理解していただけるだけでも音の姿が鮮明に見えてくると思います。
音の仕組み
音が耳に伝わるのは、空気に反射し振動波で音が伝わっています。
つまり、空気のない真空では音が振動となるためのものが存在しないため音が聞こえなくなります。
先ほど話した「音の三要素」は振動からどこがどのようになっているのかがわかります。
音色は、振動の波形を見ることでわかり、音の大きさは波形の振り幅でわかり、音の高さは周波数でわかります。
- 音色=波形
- 音の大きさ=振り幅
- 音の高さ=周波数
その中で、波形が不規則で繰り返しがなく、周波数が定まっていないものを「ノイズ」と言い、さらに、高低あらゆる成分を含む雑音を白色雑音(ホワイトノイズ)と言い、含まれている成分がある範囲に限られている場合、有色雑音と言います。
- 波形が不規則、周波数が決まっていない=ノイズ
- 高低あらゆる成分を含む雑音=白色雑音(ホワイトノイズ)
- 含まれる成分が限られている雑音=有色雑音
音の単位
ここでは音の単位について2つほど紹介したいと思います。
デシベル(dB)
デシベル(dB)とは音の大きさの単位を表します。
- 普通の話し声=50dB
- 繁華街の騒音=80dB
- 電車の中=100dB
- 近くで鳴る雷=120dB
ヘルツ(Hz)
ヘルツ(Hz)とは音の高さ、ピッチ示す単位で、音の振動数の単位です。
人間が聞き取れる周波数は20Hz〜18000Hzと言われています。
これは年齢によって衰えていきます。
ピアノの起点であり、ギターなどのチューナーなどでも使われるヘルツは440Hzですね!
最近では演奏される曲や、ボーカル次第では441Hzに変更することもあります。
倍音
倍音とは鳴らした音と同時に音がなっているものです。
例えば、Cのドを鳴らした時に、ドの音の1/2(1オクターブ上のド)、1/3(ソ)、1/4(二オクターブ上のド)、1/5(ミ)・・・とド以外の音もなっています。
倍音はどんな音にも存在します。
倍音が多いと明るい音になり、倍音が少ないと暗い音になります。
倍音が一定の配列に並んでいるものを、「倍音列」と言います。
音色
音色は、トーンカラーや、ティンバーとも呼ばれます。
音色は、音の中にどの倍音がどの速さで含まれているかで変わります。
これを「倍音構造」と言います。
音色を表すものに、様々な振動数の波形があります。
シンセサイザーを使ったことがある人なら聴いたことがあるかもしれません。
それぞれの波形がどのような楽器の音に似ていて、どんな時にどのように使うのかを覚えると音楽制作で役立ちます。
鋸歯状波(Saw Wave)
ギザギザの連続した波形で鋭く明るい音です。
弦楽器に近い音になります。
三角波(Triangle Wave)
三角形の縦列で、優しい音になります。
フルートなどに近い音になります。
パルス波(Pulse Wave)
所々に谷のある倍音構造でなっています。
リード楽器やソプラノサックスに近い音が出せます。
正弦波(Sine Wave)
唯一倍音構造を持たない基音のみの波形です。
パッド系の音色に使われます。
雑音(Noise)
不規則な倍音を持ち、全ての周波数を持っています。
打楽器やアンサンブルの中に少し混ぜ、スパイスとして使います。
音の時間的変化 〜エンベロープ〜
音は、時間と共に変わっていきます。
音の変化は大きく分けて3つに分かれます。
音量変化のエンベロープ
音量変化の中にはさらに細かく変化を表すエンベロープがあります。
アタック・タイム
音の立ち上がりで、音の出始めからピークに達するまでの時間です。
ピーク・レベル
ピーク時のレベルで、その時の音の大きさを表します。
ディケイ・タイム
音が減衰していく時間で、決めた状態に移行するまでの時間です。
サスティン・レベル
決めた状態のレベルで伸びる音の大きさを表します。
リリース・タイム
余韻の長さを表し、音が段々小さく、消滅していくまでの時間です。
音色変化のエンベロープ
シンセサイザーなどでは、オシレーターを使って発生した原音をハイカットやローカットのフィルターを使っていき、音色を変えます。
ピッチ(音の高さ)変化のエンベロープ
目標に向かってのピッチスライドでエンベロープジェネレーターで設定ができます。
音の終了間際の効果や上昇であり、これもエンベロープジェネレーターで設定ができます。
まとめ
今回は、音楽の元となる「音」について詳しく書かせていただきました。
普段何気なく聴いている音にはそれぞれ波形などから作られていて、どんな音にも特徴があります。
音の特徴を理解できるようになってくると、自分の思い通りの音が作れるようになり、音楽制作でも十分に活躍できる知識になります。
是非、この知識を身につけていってください!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!